『パワーか、フォースか』に学ぶ、自分を整える生き方
はじめに:感情に振り回される毎日から抜け出したいあなたへ
人は誰しも、日々の中で心が揺れ動く瞬間があります。
悲しみ、怒り、不安、焦り。あるいは、喜びや感謝、愛情、静けさ…。
私も例外ではなく、人生の中で多くの感情を経験してきました。
特に、自分の生き方や心の在り方に迷っていた時期に、ふと手に取ったのがデヴィッド・R・ホーキンズ博士の著書『パワーか、フォースか』でした。
この本との出会いが、私にとって感情との向き合い方、心の整え方を根本から見直すきっかけとなったのです。
本の概要:「パワー」と「フォース」の違いを知る
まず本書の核心にあるのが、「パワー」と「フォース」の違いです。
一見似た言葉ですが、ホーキンズ博士はこの2つを明確に区別しています。
- パワー(Power):内側から自然に湧き出るエネルギー。
例:愛、真実、勇気、平和。調和と創造をもたらす。 - フォース(Force):外部から他人に押しつけるエネルギー。
例:怒り、恐れ、欲望、傲慢。対立や混乱を生む。
フォースは一時的な力を持つかもしれませんが、持続性がなく、周囲に負担を与えるもの。
一方、パワーは穏やかで見えづらいながらも、長期的に人間関係や人生を安定させてくれる「本質的な強さ」なのです。
感情のスケールとは?意識レベルの地図
ホーキンズ博士は、意識の状態を数値化した「意識のマップ(Map of Consciousness)」というスケールを提唱しています。
これは、自分が今どのレベルにいるかを把握するための“心の地図”のようなものです。
| レベル | 意識の状態 | 感情 | キーワード |
|---|---|---|---|
| 700–1000 | 悟り | 完全な平和 | 真我、非二元性 |
| 600 | 平和 | 静寂 | 内なる光 |
| 540 | 愛 | 無条件の愛 | 共感、慈愛 |
| 500 | 理性 | 理解 | 知性、誠実 |
| 400 | 受容 | 許し | 寛容、柔軟性 |
| 350 | 意欲 | 楽観 | 開放性、成長 |
| 310 | 中立 | 安心 | 自由、柔らかさ |
| 250 | 勇気 | 自信 | 行動力、前進 |
ここから下は、人生が「うまくいきにくい」レベル ↓
| レベル | 意識の状態 | 感情 | キーワード |
|---|---|---|---|
| 200 | プライド | 自尊心 | 比較、自己正当化 |
| 175 | 怒り | 憤り | 攻撃性、反抗 |
| 150 | 欲望 | 渇望 | 執着、依存 |
| 125 | 恐れ | 不安 | 防衛、本能 |
| 100 | 悲しみ | 嘆き | 絶望、喪失 |
| 75 | 無感動 | 無気力 | 放棄、逃避 |
| 50 | 罪悪感 | 自責 | 恥、後悔 |
| 20 | 恥 | 屈辱 | 自己否定、萎縮 |
自分のレベルを“評価”ではなく“気づき”に変える
このスケール表を見ると、「もっと高いレベルでいないといけない」と感じてしまう方もいるかもしれません。
でも、これは他人と比べるためのものではなく、自分の“今”に気づくための道具です。
感情や意識の状態は常に変化しています。
大切なのは、自分がどこにいて、どこへ進みたいのかを見つめること。
私自身もこのマップを見て、「感情のせいでうまくいかない」のではなく、「その感情にとどまり続けているからうまくいかないのかもしれない」と気づかされました。
感情は“選べる”|心の持ち方はあなたの意思次第
感情は外からの刺激に対する“反応”として現れます。
でも、その反応をどう扱うかは、**私たち自身の「選択」**です。
たとえば:
- 怒りのまま相手を責める → 関係が壊れる
- なぜ怒っているのかを見つめ直す → 自分の価値観や傷を癒せるチャンスになる
心の状態を整えるとは、「良い感情だけでいよう」と無理することではありません。
どんな感情が湧いてきても、それを自覚し、手放し、次を選ぶ力こそが「パワーを生きる」ということだと私は感じました。
自分を整えることが、周囲にも影響を与える
自分の内側が穏やかで、愛や感謝に満たされているとき、
そのエネルギーは自然と周囲に伝わっていきます。
逆に、怒りや不満に満ちていると、無意識にその空気が人間関係や仕事にも影響してしまう。
だからこそ、自分の心を整えることは、社会全体をより良くすることにもつながっているのです。
まとめ:心の静けさは、いつでも自分の中にある
『パワーか、フォースか』は、ただのスピリチュアルな理論ではなく、
“どう在るか”を問い直す、非常に実践的な自己成長のための書です。
大切なのは、完璧を目指すことではなく、
今の自分を受け入れながら、少しずつ意識的に心を整えていくこと。
そしてその小さな積み重ねが、
あなた自身の人生にも、あなたと関わる人々にも、温かな影響を与えていくでしょう。


