言葉が脳と感情に与える影響とは?ポジティブ・ネガティブの力を解説



言葉が脳と感情に与える影響とは?

日々の暮らしの中で、私たちは多くの「言葉」に囲まれて生きています。他人からの言葉、自分自身に対して使う言葉。その一つひとつが、実は私たちの脳や感情に大きな影響を与えていることをご存じでしょうか?

この記事では、ポジティブな言葉・ネガティブな言葉が脳に与える影響繰り返し聞かされる言葉が心理に与える効果自分自身への言葉かけ(セルフトーク)の重要性について、心理学の視点からやさしく解説していきます。


1. 言葉はただの音ではない

言葉は単なる情報伝達の手段ではありません。実は脳の働きや神経系に直接作用する力を持っています。

たとえば、「ありがとう」と言われた時と、「最悪だね」と言われた時、私たちは全く違う感情を抱きます。これは、言葉が感情中枢(扁桃体など)を刺激するためです。

MRIなどの脳科学の研究でも、ポジティブな言葉を聞くと報酬系の脳領域が活性化し、逆にネガティブな言葉はストレス反応に関わる脳領域を活性化させることが分かっています。


2. ポジティブな言葉が脳にもたらす効果

「大丈夫だよ」「きっとうまくいく」「ありがとう」「あなたならできる」

こうしたポジティブな言葉は、安心感や前向きな気持ちを生み出します。心理学ではこのような現象を「プライミング効果」や「ピグマリオン効果(期待による自己成就)」とも言います。

● ポジティブな言葉の主な効果:

  • セロトニンやドーパミンなど「幸せホルモン」が分泌されやすくなる
  • ストレスホルモン(コルチゾール)が減少
  • 自己肯定感や自己効力感が高まる
  • 脳の前頭前野が活性化し、集中力・判断力が高まる

このように、ポジティブな言葉は脳にとって「良質な栄養」のようなものなのです。


3. ネガティブな言葉の影響は根深い

一方で、「無理だよ」「どうせ失敗する」「お前はダメだ」「迷惑なんだよ」といったネガティブな言葉は、強いストレスや恐怖を引き起こします。

特に繰り返し言われ続けることで、自己概念そのものが傷つく可能性があります。

● ネガティブな言葉の影響:

  • 扁桃体の過剰反応による不安や恐怖の増加
  • 慢性的なストレスホルモンの分泌 → 免疫力低下
  • 学習性無力感の形成(努力しても無駄だと感じる)
  • うつ症状の誘発リスク増加

親や上司など、影響力のある人からの言葉は、特に深く心に残ります。「言葉の暴力(バーバル・アビューズ)」は、物理的な暴力と同じくらい、時にそれ以上のダメージを与えることもあるのです。


4. 自分に向ける言葉の力(セルフトーク)

人は、無意識のうちに1日に数千回、自分自身と会話していると言われています。これを「セルフトーク」と呼びます。

たとえば、失敗したときに「自分はダメだな」と言うのか、「よく頑張った。次に活かそう」と言うのかで、脳の反応もその後の行動も大きく変わってきます。

● ネガティブなセルフトークが招くもの:

  • 自信の低下
  • モチベーションの喪失
  • ストレス耐性の低下
  • パフォーマンスの低下

● ポジティブなセルフトークが育むもの:

  • 自己肯定感の向上
  • 挑戦への意欲
  • 柔軟な思考と回復力(レジリエンス)
  • 心身の健康状態の改善

「言葉の癖」に気づき、意識的にポジティブな言葉を選ぶことは、自分自身の脳と心を守るセルフケアの一つでもあるのです。


5. 言葉のシャワーは、習慣になる

ポジティブな言葉を毎日浴びることで、脳は徐々に「ポジティブな認知のクセ」を身につけていきます。逆に、ネガティブな言葉ばかりに囲まれていると、脳はそれに適応して悲観的な思考パターンを強めてしまいます。

● 言葉の影響は「繰り返し」で深くなる

脳は「繰り返し」によって強化学習を行うため、言葉の影響は一度きりでは終わりません。むしろ、日々どんな言葉に囲まれているかによって、その人の「ものの見方」「感じ方」が形作られていくのです。


6. 今日からできる「言葉のセルフケア」

  • 自分自身に「やさしい声かけ」を意識してみる
  • 否定語を使いそうになったら、別の表現に置き換えてみる(例:「無理」→「工夫次第でいけるかも」)
  • 他人に対しても、できるだけポジティブな言葉で伝えるよう心がける
  • 毎日「ありがとう」「うれしい」「楽しい」といった言葉を声に出してみる
  • ネガティブな言葉を受け取ったときは「その言葉=真実ではない」と距離をとる

まとめ|言葉は、感情と脳を変える「力」になる

言葉は単なるコミュニケーション手段ではなく、私たちの**感情・脳・行動・人間関係すべてに影響を与える「力」**です。

ポジティブな言葉は心を育て、ネガティブな言葉は心を削ります。だからこそ、日々どんな言葉を発し、どんな言葉に触れるかを丁寧に選ぶことが、心の健康と自己成長にとってとても大切なのです。


もしあなたが、「最近、自分に厳しい言葉ばかりかけてしまっている」と感じたなら、まずはひとつ、「よくがんばってるね」と自分に声をかけてあげてください。その一言が、脳と心にポジティブなスイッチを入れる第一歩になるかもしれません。

お読みいただいてありがとうございます。こちらのブログでは心理の事など心の事を書いていきます。心を平常に保つのが、何より幸せを感じられることではないかと思います。そんな心の幸せ度を高められることにお役に立てればと思います。またぜひ寄り道してください!