──自己責任と自分との約束を大切にする生き方
啓発本もたまに読んでは、自分の心の中を確かめています。人の事をどうにかするのではなく、自分自身の心持を意識することが、良いと、日々感じています。そんな時にこの本をネットで紹介しているのを見て買って読んでみました。
これは読んでみて、私個人的に感じたのは、これは、世の中の中で、大企業の社長さんや、成功者と呼ばれる方々は、この本に書かれていることが自然にできていたり、意識しているのではないかと思いました。
これから起業しようと考えている方、今はまだ起業していないけど何かやりたいと感じている方、起業してみたけどなんかうまくいかないと感じている方。集団の中にいて何か違和感を感じる方、このままサラリーマンでいいのだろうかと感じている方、男性、女性かかわらず読んでみると良いのかなと思います。
スティーブン・R・コヴィー著の『7つの習慣』は、人生をより豊かに、より効果的に生きるための原則を説いた世界的ベストセラーです。この本が多くの人の心をつかんでいる理由は、その普遍的かつ実践的な内容にあります。ただの自己啓発ではなく、「人格主義」に根ざした本質的な生き方の教えが込められています。
私自身、この本を読んで最も心に響いたのは「第一の習慣」である主体性を発揮すること、つまり自己責任の心持ちの重要性です。日々の中でつい他人や環境のせいにしたくなることは誰にでもあるものです。私にもそうした弱さがあり、つい「時間がなかったから」「相手が悪かったから」と自分を正当化してしまうことがあります。しかし、この本を読んでからは、そのたびに立ち止まり、「自分はどうすべきだったか」と振り返るようになりました。
第一の習慣:主体性を発揮する
「第一の習慣」は、他者や環境に反応して生きる“反応的な人”ではなく、自分の価値観に基づいて選択していく“主体的な人”になることの大切さを説いています。主体的な人は、状況に左右されず、自分の「影響の輪」に集中し、自らの選択に責任を持つのです。
この考えに触れたとき、私はハッとしました。どれほど小さな選択であっても、それを「自分が選んだ」と思えることが、自分の人生に責任を持つということなのだと感じたのです。そして、そこには自分との約束を守る力も問われていると気づきました。
第二の習慣:終わりを思い描くことから始める
「人生のゴール」を明確にし、それに向かって行動するために、自分の「ミッション・ステートメント(人生の目的や価値観)」を明確にすることが提案されています。この習慣は、日常の選択を長期的な視点で捉える力を養ってくれます。
私も、日々の忙しさに流されてしまいがちですが、「自分は何のためにこの行動をしているのか」と問い直す習慣を持つようにしています。そうすることで、惰性に流されず、自分との約束を果たすことにもつながるのです。
第三の習慣:最優先事項を優先する
時間の使い方において、「重要だが緊急でないこと」に力を注ぐようにという教えです。これはつまり、緊急性に振り回されるのではなく、自分にとって本当に価値のあることに集中するということ。
この習慣も、自己責任の意識がなければ実践は困難です。「忙しいからできない」と言い訳するのではなく、「それでもやる価値があるから、時間をつくる」と決める主体性が問われるからです。
第四~第六の習慣:人間関係における原則
- 第四の習慣:Win-Winを考える
- 第五の習慣:まず理解に徹し、そして理解される
- 第六の習慣:相乗効果を発揮する
これらは、対人関係の中で「人格の土台」に基づいて築かれる信頼関係の重要性を説いています。相手と競うのではなく、協力し合い、深い理解を育むことで、より創造的な結果が生まれるのです。
ここでも大切なのは、「相手のせいにしない」こと。人間関係の問題の多くは、つい他人の態度や言葉に責任を押し付けてしまいがちですが、そこに自分の選択や責任があると認識することで、関係性は変わっていきます。
第七の習慣:刃を研ぐ
これは、自分自身の肉体的・精神的・社会的・知的側面を継続的に磨く習慣です。自己投資や内省、健康維持などを怠らず、持続的な成長を目指します。
私にとってこの習慣は、「自分との約束を守る」というテーマと深くつながっています。運動や読書、休息の時間を確保することは、「後回しにしがち」なものですが、自分を大切に扱う行動そのものです。継続することで、少しずつ自己信頼感も増していくのを感じます。
言い訳をやめ、自分との約束を守る
私がこの本から一番学んだのは、「自分との約束を守ることが、自分を信頼する基礎になる」ということです。自分との約束を破り続けていると、自己評価も下がり、自分を信じられなくなってしまいます。
つい弱い自分が顔を出し、「今日はいいか」と言い訳をしそうになる瞬間があります。でも、そんな時は「またやり直せばいい」と、自分を責めすぎずに立て直すことも大切だと感じました。大切なのは、完璧にやり続けることよりも、失敗したときにどう立て直すかです。
『7つの習慣』は、読んで終わりの本ではなく、人生をかけて実践し続ける価値のある一冊です。自分との約束を守り、よりよい自分を目指すための指針として、これからも何度も読み返していきたいと思います。